ゴルフルール 大幅変更 人気ジリ貧の反転攻勢なるか
2019年1月15日 15時13分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190115/k10011778381000.html

2019年1月1日、ゴルフのルールが大きく変わりました。世界のゴルフルールを統括するR&A=イギリスゴルフ協会とUSGA=全米ゴルフ協会が行った35年ぶりの大幅な改訂で、アマチュアにも分かりやすいようルールが見直されました。来年に東京オリンピックを控えゴルフへの注目が高まる中で、今回のルール改訂をゴルフ人口の拡大につなげようと関係者の期待が高まっています。
背景に深刻な「ゴルフ人口減」
ゴルフのルールは、1984年に大きく変更されたあと、4年ごとにマイナーチェンジが行われてきました。

しかし今回はそのタイミングを待たずに大幅な見直しとなりました。

背景には、世界的に広がっている深刻なゴルフ離れがあると言われています。

公益財団法人 日本生産性本部が発表している「レジャー白書2018」によりますと、日本のゴルフ人口は2017年で670万人。

ピーク時の90年代中盤は1400万人近くでしたが、この20年余りで半減しました。

国内のゴルフ人口を支えていた「団塊の世代」の多くが定年とともにゴルフから離れてしまった一方、新たにゴルフを始めようという人が伸び悩んでいると指摘されています。

今回のルール改訂により、これまで「ルールがわからない」と言って敬遠してきた人たちが新たにゴルフを始めるきっかけになれば、と期待されているのです。
簡潔・分かりやすく・迅速に
今回の改訂は「よりシンプルに、わかりやすく」、そして「よりスピーディーに」がポイントです。

中にはアマチュアのゴルファーのスコアアップにつながるのではないかという内容も含まれています。

その1つがバンカーでの対応です。

バンカーに打球が入った場合、そのボールを拾い上げてバンカーの外から2打罰を加えてプレーできるようになりました。

「打球がOBになった場合」の対処法も変わりました。

正式な競技会では認められていませんが、新ルールでは、これまでの「元の場所からの打ち直し」ではなく、2打罰を加えてOBゾーンに入った付近からプレーできることになりました。

日本のゴルフ場にはプレーの進行を早くするため、第1打がOBになった場合のローカルルールとして「プレイングフォー(前進4打)の特設ティー」が設けられているコースが多くあります。

新ルールにより、今後は特設ティーがなくなる可能性もあると言われています。

さらに、スピードアップにつなげるため、プレーの順番の入れ替えが推奨されたほか、ボールを探す時間がこれまでの5分から3分に短縮されました。

グリーンでパッティングをする際は、旗ざおを立てたままパットをすることも認められるようになりました。

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