【ロサンゼルス長野宏美】米ロサンゼルス・タイムズ紙は15日、日本の国際捕鯨委員会(IWC)脱退を非難した同紙の社説に反論する千葉明・駐ロサンゼルス総領事の寄稿を掲載した。

 同紙は3日、日本のIWC脱退は動物愛護団体の観点から「ならず者国家に見える」と指摘し、「脱退を見直し、捕鯨をやめるべきだ」と促す社説を載せた。

 千葉総領事は社説に対し、「非常に重要な事実を見落としている」と反論。日本はこれまでIWCに認められた方法で捕鯨をし、絶滅にひんしている鯨種の捕獲を禁じてきたことなどを強調し、「日本はIWC加盟国として、ならず者であったことはない」と述べた。

 また、同紙が「日本で鯨肉を食べるのは消滅しつつある慣習だ」と指摘したことに反論し、「日本の捕鯨の伝統は適切な敬意を払われるべきものだ」と主張した。

 ニューヨーク・タイムズ紙も昨年12月31日、「鯨の虐殺をやめろ」と日本を批判する社説を掲載。外務省の大菅岳史外務報道官が今月11日、同紙に反論を寄稿した。

「日本、ならず者ではない」駐ロス総領事が捕鯨批判に反論寄稿
毎日新聞 2019年1月16日 10時47分(最終更新 1月16日 11時46分)
https://mainichi.jp/articles/20190116/k00/00m/040/059000c