「まれにみる異常な殺人運転」と懲役18年求刑 堺あおり運転
1/17(木) 11:43配信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190117-00000032-mai-soci

 堺市南区で昨年7月、車のあおり運転でオートバイに追突し、大学4年の高田拓海さん(当時22歳)を殺害したとして殺人罪に問われた同市の元警備員、中村精寛(あきひろ)被告(40)の裁判員裁判が17日、大阪地裁堺支部であり、検察側は「まれにみる異常な殺人運転だ」として懲役18年を求刑した。判決は25日に言い渡される。

 検察側は論告で、中村被告の車のドライブレコーダー映像などを踏まえ、時速96〜97キロの猛スピードのままオートバイに追突したと指摘。「被害者を死なせる危険性を認識し、殺意は明らか。あおり運転が後を絶たず、厳罰は社会の要請だ」と訴えた。

 中村被告は「あえて追突していない」と殺意を否認している。弁護側は最終弁論で故意性を立証する証拠はないとして、殺人罪は成立しないと改めて反論した。自動車運転処罰法違反(過失致死)の適用を主張している。

 起訴状によると、中村被告は昨年7月2日夜、堺市南区の大阪府道で乗用車を運転中、高田さんのオートバイに追い抜かれたことに立腹して追跡。高田さんが死ぬかもしれないと認識しながら時速96〜97キロで追突して転倒させ、殺害したとされる。【矢追健介、蒲原明佳】