毎日新聞 2019年1月18日 09時39分(最終更新 1月18日 10時43分)
https://mainichi.jp/articles/20190118/k00/00m/040/056000c

 新潟県警は17日、昨年1年間の110番受理件数は14万2548件で、前年から1万1567件増えたと発表した。
前年比増は3年連続。
「いたずら」電話が急増したことが主な要因。
しかし昨年7月、同電話を繰り返していた1人の男を検挙してからは、110番は前年以下のペースに落ち着いたという。

 県警通信指令課によると、1日平均の受理件数は390.5件(前年比31.7件増)で、3分41秒に1回通報を受けた計算。
内容別では交通事故などが4万4727件と最多で、前年比1608件増。
意味不明の言動などを数えた「いたずら」も1万1465件あった。
特に「いたずら」は前年より7464件も増加。全体の増加幅の6割強を占めた。

 事態を重く見た県警は昨年7月、不要な110番を9時間に1100回した疑いで、数年前から
「頻繁に110番してくる人」として注視していた男を検挙。
すると110番全体の受理件数は急減し、前年以下のペースになったという。
同課の担当者は「検挙の報道を見て、いたずら電話をやめた人もいたかもしれない」と分析している。