https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190122/k10011786691000.html

ウクライナのクリミア半島に近い黒海で、燃料を移し替えていたとみられるLNGタンカー2隻が炎上し、
これまでに11人の乗組員が死亡しました。この2隻は、シリアのアサド政権に原油を輸送した可能性がある船として、
アメリカが経済制裁のリストに掲載していたということです。

ウクライナ南部のクリミア半島に近い黒海のケルチ海峡で、21日、いずれもタンザニア船籍のLNGタンカー2隻が炎上しました。

ロイター通信によりますと、2隻にはインドやトルコの乗組員合わせて31人が乗船していましたが、
これまでに11人の死亡が確認されました。また数人の行方がわからなくなっているということです。

現場は、ロシアがウクライナから一方的に併合したクリミア半島周辺の海域で、ロシアの海運当局によりますと、
2隻は、一方の船からもう一方の船に燃料を移し替える途中、何らかの理由で1隻で爆発が起き、
もう一方に火が燃え移ったとみられるということです。

当時、現場の海域はしけの状態だったということです。

イギリスの公共放送BBCは、この2隻について、アメリカがシリアのアサド政権に科している経済制裁で、
禁輸としている原油をシリアに輸送した可能性がある船としてリストに掲載されていると指摘しています。