滋賀ふるさと観光大使を務める滋賀県出身のミュージシャン、西川貴教さん(48)が、三日月大造知事や同県草津市の橋川渉市長を表敬訪問し、自身が企画する野外音楽イベント「イナズマロックフェス」の収益の一部を寄付した。「音楽を通じて地元に恩返しがしたい」と平成21年にスタートしたフェスは昨年で10回目を迎え、現在は関西有数の野外音楽イベントに成長している。

 大津市の県公館で三日月大造知事と面会した西川さんは、昨年のフェスの収益の一部にあたる250万円を、琵琶湖に関する事業にあてる「マザーレイク滋賀応援基金」に寄付した。

 累計の寄付額は約2640万円となり、三日月知事から西川さんに、感謝状と県の観光キャンペーン「虹色の旅へ」にちなんだ虹色のバラの花束が贈られた。

 西川さんは「10年続けることができたのは皆さんのおかげ。県の魅力を知ってもらえる機会をつくることができて本当によかった」と感謝の言葉を述べた。

 また、ともに近江米のPRプロジェクトを進めている湖南農業高と長浜農業高の生徒らとも交流。「昨年は台風も多く大変だったと思う。今年もよろしくお願いします」と声をかけた。

 西川さんは三日月知事らとの会談後、草津市役所で橋川市長とも面会し、「フェスが市民の人たちにとって、草津市の魅力を外にPRするコンテンツになってほしい」と期待を寄せた。


2019.1.22 09:35
https://www.sankei.com/smp/life/news/190122/lif1901220019-s1.html