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経団連 6年連続賃上げを 春闘指針を正式発表
2019年1月22日 16時54分春闘

ことしの春闘に向けて、経団連は22日、経営側の指針を正式に発表しました。消費税率の引き上げを控え、6年連続となる賃上げに前向きな姿勢を示しています。

経団連の春闘の指針は、労働政策を担当する工藤泰三副会長が記者会見して発表しました。
この中では、消費税率の引き上げをことし10月に控え、「社会的な期待を考慮しながら、多様な方法による年収ベースでの賃上げが求められる」として、6年連続となる賃上げに前向きな姿勢を打ち出しました。

具体的には、基本給を引き上げるベア=ベースアップについては「選択肢」と位置づけつつ、ボーナスの引き上げも個人消費を支える効果があるとして、ベアにこだわらない形で前向きに賃上げを検討するよう求めています。

経団連の工藤副会長は、記者会見で「賃金引き上げも大事だが、子育て世代への支援を厚くするなど、労使で話すポイントがものすごく増えた」と述べ、多様な働き方への支援など総合的な処遇改善も重要だという認識を示しました。

ことしの春闘は、今月28日に事実上スタートしますが、連合はベア相当分として2%程度の賃上げを掲げていて、賃金の底上げがどこまで進むかが焦点となります。

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