「照射なし明白、科学的結論」韓国が反論声明

 韓国国防省は22日、日韓の火器管制レーダー照射問題で防衛省が21日に
まとめた最終見解に反論する声明を発表した。韓国海軍駆逐艦による海上自衛隊
P1哨戒機へのレーダー照射を否定した上で、哨戒機側が低空飛行で駆逐艦に
脅威を与えたとして謝罪を求めるなど、これまでの韓国側の主張を整理する
内容となっている。

 声明は、2度の再現実験や乗員への聞き取り、資料の分析結果を踏まえ、
「火器管制レーダーは照射されなかったとの明白で科学的な結論に達した」と
主張した。防衛省が公開したレーダー波の探知音については、「我々の火器
管制レーダーの電波受信音だと断定する根拠は何もない」と強調した。

 問題の本質は、駆逐艦の上空150メートル、距離500メートルまで
近づいた「哨戒機の低空威嚇飛行」と指摘し、「友好国ではない(国籍)未確認の
航空機だったなら、自衛の措置をとっていた」と反発した。日本側が防衛当局間の
協議を打ち切ったことには「強い遺憾」を表明する一方、「韓日の安保協力を
強化するための努力は続ける」とも言及した。


読売新聞【ソウル=岡部雄二郎】(2019年01月22日 18時26分)
https://www.yomiuri.co.jp/world/20190122-OYT1T50076.html?from=ytop_main1

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