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色丹島のロシア人 日ロ会談を評価 戸惑いや反発も
2019年1月23日 19時12分日ロ首脳会談

22日に行われた日ロ首脳会談について、色丹島で暮らすロシア人からは、北方領土をめぐる発言が両首脳からはなかったと評価する一方で、プーチン大統領に、島を引き渡すことはないよう求める声も聞かれました。

安倍総理大臣とプーチン大統領が去年11月、「平和条約の締結後に歯舞群島と色丹島を引き渡す」と明記された1956年の日ソ共同宣言を基礎に、平和条約交渉を加速させることで合意したことを受けて、現在、色丹島で暮らすロシア人からは、戸惑いや反発が広がっています。

22日にモスクワで行われた日ロ首脳会談の結果を受けて、島で48年間、生活している64歳の女性は「両首脳から島の引き渡しについての発言がなく安心しました。これからも島の住民として暮らしていきたい」と話していました。

また65歳の教師の女性は「プーチン大統領が島々を引き渡すような愚かなことにはならないでしょう」と話していました。

一方、5歳のときから島で暮らす38歳の女性は「多くの島民が、島が引き渡されるのではと心配しています。プーチン大統領には、もっとはっきりと主張してほしいです」と話し、プーチン大統領に、日本と平和条約を結んでも島を引き渡すことはないよう求めていました。
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