(台北 24日 中央社)情報セキュリティー対策を推進する法律が1日に施行されたのを受け、政府は関連インフラの整備に一定比率の予算を投入する。
サイバー攻撃に対抗する「ホワイトハッカー」(正義のハッカー)を募集、育成する取り組みも行い、セキュリティー体制の強度を試す。行政院(内閣)の唐鳳政務委員が23日、明らかにした。

ホワイトハッカーは企業や組織の委託を受けて顧客のシステムに侵入を試み、システムの安全性を確認すると同時に、セキュリティー向上のための助言を行う。

台湾では昨年、ハッカーの男が台湾高速鉄道(高鉄、新幹線)の予約サイトで40台湾元(約142円)の乗車券を購入した直後に払い戻し手続きを行い、システム上で払い戻し額を20万元(約71万円)と改ざんする事件があった。
企業のシステムが異常を察知し、被害は出なかったが、男は詐欺未遂などの疑いで送検された。

唐氏は、ホワイトハッカーを活用した最近の例として、南部・台南市に建設された自動運転車試験場のネットワークの安全性テストを行ったことを説明。
今後は確定申告など市民の生活に密接に関わるインフラに対してもホワイトハッカーによるテストを実施する予定だとしている。

政府、正義のハッカーを募集・育成へ 情報保護を強化/台湾
2019/01/24 16:45 フォーカス台湾
http://mjapan.cna.com.tw/news/apol/201901240006.aspx