JR新大久保駅事故から18年 韓国人留学生の遺族らが追悼
2019年1月26日 20時27分 NHK
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190126/k10011792621000.html

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JR山手線の新大久保駅で、線路に転落した人を助けようとした韓国人留学生らが、電車にはねられて死亡した事故から26日で18年となり、留学生の遺族が現場を訪れ、その死を悼みました。

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平成13年1月26日、JR山手線の新大久保駅で、韓国人留学生、イ・スヒョン(李秀賢)さん(当時26)とカメラマンの関根史郎さん(当時47)が、ホームから転落した男性を助けようと線路に降り、3人とも電車にはねられて亡くなりました。

事故から26日で18年となり、イさんの母親のシン・ユンチャン(辛潤賛)さんや日韓の大学生などが新大久保駅を訪れました。
シンさんは慰霊のためのプレートに花をたむけたあと事故現場に向かい、涙を浮かべながら、亡き息子に思いをはせていました。

日韓の懸け橋になりたいと話していたイさんの思いを受けて、両親たちは見舞い金などをもとに奨学金制度を作り、これまで支援を受けた900人近くの留学生が日本で学びました。また、シンさんも日本語を学びながら、日本人との交流を続けています。
一方で日韓関係は、太平洋戦争中の「徴用」をめぐる裁判や、韓国軍による自衛隊機へのレーダー照射問題などで悪化しています。

シンさんは、「息子は日本が大好きでした。政治的に難しいいまこそ、『日韓の懸け橋になりたい』という息子のことばは大きな意味があると思います」と話していました。