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エルドアン大統領 「世界の問題の根底にあるもの」

レジェプ・ターイプ・エルドアン大統領が、シリアのユーフラテス川の東側地域は、テロが一掃され、平穏を手にすると表明した。

28.01.2019 ~ 29.01.2019

エルドアン大統領は1月28日、イスタンブール県で、イスラム協力機構圏内の赤新月社の代表者と赤十字社の代表者との間の調整会議で演説をした。

エルドアン大統領は演説で、イスラム世界の多くが自国の領土で発生した危機に対し、効果的かつうまい方法でたたかいたたかいを進めることができていないと指摘した。

イスラム世界のさまざま場所から、虐げられたり被害を受けたりしている人々の叫びが大きくなる一方だと述べたエルドアン大統領は、「トルコは、今すぐにでも、意図的に置き去りにされたテロ組織DEASH(デアッシュ)の残りも、我が国に対抗して訓練されたDEASHも一掃する」と表明した。

エルドアン大統領は、「トルコはテロ組織の根を枯れさせるためだけではなく、衝突の原因となっている人道危機の影響を減らすためにも大きな努力をしているのだ」と述べた。

「我々が安全を確保した地域と同じように、ユーフラテス川の東側地域も、非常に近いうちに平穏、安全、そして安定を手に入れる」と述べたエルドアン大統領は、「この目的により、アメリカやロシアをはじめ、現地に駐留している軍とコンタクトを取り続けている。双方とも極めて前向きな話し合いを行った。外交努力を続けるなか、その次の一歩を踏み出すための準備を完了した。この過程における我々の目的は、我が国の安全を特に強化させると共に、シリアの領土の一体性を確保することにある」と述べた。

トルコはこれまでに約400万人のシリア国民をはじめ、すべての難民に350億ドル(日本の通貨で約3兆8000万円)を費やしたと述べたエルドアン大統領は、「今日世界で起きている問題の根底には物理的な欠乏ではなく、寛容と思いやりの欠乏がある」と断言した。

(2019年1月28日月曜日)

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