三菱日立パワーシステムズ(MHPS)は29日、米国電力大手エンタジー・テキサス社から発電用のガスタービン2基を受注したと発表した。テキサス州に建設するガスタービン複合発電所向けに、出力28万3000キロワットの「G型」と呼ばれる機種を納入する。2021年に運転を開始する予定だ。

エンタジー社がテキサス州南東部で運営するモンゴメリーカウンティ発電所の隣接地に、出力は99万3000キロワットの発電設備を納入する。全体の発電効率は61%で、同クラスの発電所としては最高水準という。

同社は遠隔監視システムを活用した長期保守契約も結んだ。フロリダ州にある工場の拠点から運転状況を監視し、故障などの予兆を発見して停電や事故を未然に防ぐ。

温暖化対策の強化で火力発電には逆風が吹くが、高効率の発電システムや電力会社の負担を軽減する保守サービスなどで事業機会を掘り起こす。

2019/1/29 18:12
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO40624660Z20C19A1XA0000/