楽天は30日、インターネット通販「楽天市場」の出店企業向けのイベント「楽天新春カンファレンス」を東京都内で開催した。楽天の三木谷浩史会長兼社長は「楽天市場の配送料を統一していく」と述べた。アマゾンジャパン(東京・目黒)との競合が激しくなるなか、出店企業ごとに異なる楽天市場の配送料を一本化し、消費者にとって買いやすいネット通販を目指す。

楽天は30日、出店企業向けのイベント「楽天新春カンファレンス」を開催した(写真は三木谷浩史会長兼社長)

講演した三木谷社長は「配送料がばらばらで購入をやめた消費者も少なくない」とし、今年中に料金の体系を詰める。一般的なサイズで冷蔵保存の不要な荷物であれば、一定の金額以上を楽天市場で購入した顧客には配送料を無料にするなどのプランを想定している。

アマゾンのネット通販では2000円以上購入した場合、配送料が無料と分かりやすい料金体系だった。一方、楽天市場の出店企業ごとに配送料が異なり、利用者には分かりづらかった。

楽天では自社物流の整備にも力を入れている。店舗とデータを共有し、「在庫や物流の効率化を進めたい」(三木谷社長)としている。

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2019年1月30日 13:23
日本経済新聞
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