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2019年1月30日 / 23:01 / 13分前更新
米株は大幅上昇、FRBが利上げに忍耐強く対応と表明
Reuters Staff
[ニューヨーク 30日 ロイター] - 米国株式市場は大幅上昇して取引を終えた。米連邦準備理事会(FRB)が30日まで開いた連邦公開市場委員会(FOMC)で、年内の利上げに忍耐強くある姿勢を示したことを受け、景気減速を懸念する投資家の間に安心感が広がった。

主要株価3指数は、FRBの政策発表後にいずれも上げ幅を拡大、S&P総合500種.SPXは昨年12月6日以来の高値で引けた。

FRBは、予想通り、フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を2.25─2.50%に据え置くことを決定。今回のFOMC声明でも米経済、および雇用の伸びが続く可能性に言及したものの、前回12月のFOMC声明にあった、経済見通しへのリスクは「おおむね均衡している」との文言を削除。「いくらかのさらなる緩やかな」利上げが適切となるとの文言も今回の声明には見られなかった。[nL3N1ZU5R0]

また、バランスシートの縮小について「経済、金融情勢を踏まえ」将来的にペースを変更する用意があると表明した。

独保険大手アリアンツの首席経済顧問、モハメド・エラリアン氏は「市場は、追加利上げに対する忍耐強さとバランスシート縮小へのアプローチの柔軟性拡大といった、FOMC声明から望んでいたものを得た」と指摘した。

アップル(AAPL.O)は6.83%急伸。前日の引け後に発表した決算でサービス事業の売上高が大幅に増加し、同社の業績を巡る懸念が和らいだ。

ボーイング(BA.N)は6.25%高。通期の利益とキャッシュフローの見通しがアナリストの予想を上回った。

フィラデルフィア半導体指数.SOXは2.87%高、S&P情報技術指数.SPLRCTは3.03%高。

引け後の決算発表を控え、マイクロソフト(MSFT.O)は3%超、フェイスブック(FB.O)は4%超、それぞれ上昇した。

リフィニティブのデータによると、S&P総合500種採用企業でこれまでに第4・四半期決算を発表した168社のうち、利益がアナリスト予想を上回った企業の割合は73.2%。

ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を4.09対1の比率で上回った。ナスダックでも2.31対1で値上がり銘柄数が多かった。

米取引所の合算出来高は79億株。直近20営業日の平均は77億株。
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