2019年1月31日 21時40分 産経新聞
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亡くなった栗原心愛さんが住んでいたマンションの部屋の前に供えられた花束=29日、千葉県野田市(白杉有紗撮影)

 「お父さんにぼう力を受けています。先生、どうにかできませんか」。

 千葉県野田市立小4年の栗原心愛(みあ)さん(10)が、平成29年11月の学校アンケートで発した秘密のSOSは、暴力の相手だと訴えた父、勇一郎容疑者(41)=傷害容疑で逮捕=に筒抜けになっていた。子供を守るべき立場にありながら、威圧的な態度で迫る父の言いなりになった形の市教委に、専門家から疑問の声が上がる。

 NPO法人「児童虐待防止協会」の津崎哲郎理事長は、市教委がアンケートのコピーを渡した行為について「被害を訴えているのに、加害者本人に見せるなんてあってはならない。子供はまた被害を受けても、学校が親に伝えて悪化することを恐れ、誰にSOSを出せばいいのか分からなくなる」と指摘する。

 その上で、行政の面会を拒むなど、子供の保護をめぐる親とのトラブルは多いとし、「学校は『お答えできません』とだけ答え、抗議があっても家庭裁判所に申告すればよかった。中途半端な対応で事態を悪化させた上、学校は、子供より自分たちを守ることばかり考えた最悪の対応だ」と批判した。

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