https://jp.reuters.com/article/venezuela-china-breakingviews-idJPKCN1PO097

2019年1月30日 / 05:15 / 17時間前更新
中国の「大誤算」、ベネズエラ混迷で巨額投資があだに
Christopher Beddor
[香港 29日 ロイター BREAKINGVIEWS] - ベネズエラは、中国外交にとって手痛い教訓となるだろう。世界最大の確定石油埋蔵量を誇るベネズエラは、巨額を投じる中国マネーの最大級の受益国となっていた。

中国の「賭け」は今や、政治的混乱と米国による国営石油会社PDVSAへの制裁によって、直撃を受けている。さらに悪いことに、中国マネーが支えた政権は、狙いであった石油産業を停滞させた。

原油に引き寄せられた中国は、当時チャベス大統領が率いていたベネズエラ政権の全面的な支援に乗り出した。そして現在、野党指導者フアン・グアイド国会議長と対立するマドゥロ大統領を支持する立場にある。

中国がこの賭けで失うものは数多い。

ロイターによると、中国はこの10年で総額500億ドル以上(約5兆4600億円)をベネズエラに投じている。中南米地域における中国マネーの提供先としては、飛びぬけた額であり、世界的にも最大級の支援先だ。2007─2014年に中国政策性銀行が行った同地域向け融資の半分以上がベネズエラに対して行われていた、と米シンクタンク、ブルッキングス研究所のデービッド・ダラー氏は指摘する。
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