吉川農林水産大臣は1日、閣議のあと記者団に対し、ことし7月からの商業捕鯨再開に向けて資源に影響を与えないよう、近く省令を改正して対象となるクジラの種類や海域ごとに捕獲枠を設ける方針を明らかにしました。

この中で吉川農林水産大臣は、IWC=国際捕鯨委員会から脱退し、ことし7月から再開する商業捕鯨について、「科学的な根拠に基づく資源管理を徹底し、100年間捕鯨を続けても資源が減少しない水準を維持する」と述べました。

このために、吉川大臣は「IWCで採択された方式で算出される捕獲枠の範囲内で捕鯨を実施する」と述べ、ミンククジラなど商業捕鯨の対象となるクジラの種類や、沿岸、沖合などの海域ごとに1年間の捕獲枠を設けるため、近く省令を改正する方針を明らかにしました。

そのうえで、吉川大臣は「捕獲枠に達した場合には、それ以降捕鯨を禁止する規定も設ける。7月1日に向けて準備を行っていきたい」と述べました。

2019年2月1日 12時03分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190201/k10011799381000.html