三重県四日市市を走る四日市あすなろう鉄道は1月28日に、床面の一部を透明化した特別仕様の「シースルー車両」の運行を始める。

現在、運行している4編成のうち1編成が、約16センチ×約67センチの透明なガラスの床窓3枚を設置したシースルー列車に。車内から線路上の枕木や道床、ナローゲージの車輪が動く様子などを見ることができる。

ナローゲージとは、線路の幅が762ミリの国内で最も狭い規格の鉄道。この規格の鉄道は、今では国内に同路線を含めて3路線しか残っていないそうだ。

基本的に毎日運行するが、終日運行と午前中のみ運行の場合があるそう。運行ダイヤは不定期で、事前のダイヤ告知は行わないとしている。

シースルー列車は、限定のヘッドマークを装着して走行するという。

同鉄道は2015年度より、四日市市と四日市あすなろう鉄道株式会社との公有民営方式で運営する。

市は鉄道の安全確保および利用環境の改善のため、2015年度から2018年度までの4年間で全車両(14両)を更新しており、その最後を飾る特別仕様車としてシースルー車両を導入したという。

都市整備部 都市計画課 公共交通推進室 主事の中田美月さんに、シースルー車両導入について話を聞いた。

—–「シースルー車両」の導入は、誰がどのように発案したのですか?

四日市市では、職員による政策提案制度という取り組みを行っています。

その制度を活用し、課内の職員とチームを組んで、今回の「シースルー列車」や「イルミネーション列車」など、四日市あすなろう鉄道の利用促進に繋がる企画を提案した結果、採用され事業化が実現しました。

—–ターゲット層は?

子どもと鉄道マニアをターゲットと考えております。

—–導入により、期待する効果は?

沿線地域に住む子どもたちにリピーターになってもらい、ご家族で楽しんでいただくことや、遠方から鉄道マニアを呼び込み、あすなろう鉄道のPRに繋がることを期待しています。

—–特に一押しの見どころは?

全国で3社線しかないナローゲージですが、その中でも、四日市あすなろう鉄道は、日本で唯一のナローゲージの分岐点を持つ鉄道になります。

日永駅で、内部線と八王子線にわかれる分岐点を、シースルー車両の床窓を通して上から眺めることができるのがポイントです。
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