神戸淡路大震災の時の英語学校で、衛星放送を見ていた遅番の先生から電話が入った。

「大変だ。神戸が燃えている。」 大地震に遭った不幸な隣人に同情を示す西洋人教師に対し、韓国人学生からは
「日本人はいい気味だ」「天誅だ」などという発言が公然とされた。

日本人の血が混じる女性教師は怒りのあまり、その場で自分の出自を初めて明らかにしたと、 これまた日本人の妻をもつアメリカ人教師は激怒しながら、
「他人の不幸を喜ぶ韓国人は人間じゃない」 。

この日、地下鉄の新聞売りが「いいニュースです」と叫びながら、神戸の地震を告げる新聞を売っていた。

『病としての韓国ナショナリズム』伊東順子著(洋泉社、2001年10月)