朝日新聞 2019年2月1日17時41分

コンビニエンスストア大手のファミリーマートは、3月から「ファミマこども食堂」を全国約2千店で始める。
イートインスペースを活用して子どもに食事を提供するほか、住民がコミュニケーションできる場にすることで地域の活性化につなげていきたいという。1日発表した。

対象は店の近くに住む子どもや保護者で、小学生以上は保護者の同意があれば1人で参加できる。
1回約10人で料金は小学生までが100円、中学生以上は400円。弁当やデザート、飲料を提供する。レジ打ちなどの体験イベントも実施する。

2018年度に東京、神奈川、埼玉の5店で試験的に開催したところ、「みんなと仲良く話せてよかった」などと好評だったため、全国に広げて実施することにした。
こども食堂ネットワーク事務局の担当者は「食材や調理器具、資金を提供する企業は増えているが、全国展開する企業が自分たちで主体的に取り組むのは初めてではないか」としている。

子ども食堂は、子どもが1人で利用でき、無料〜数百円で食事ができる食堂で、主にNPO法人や任意団体、個人などが運営する。
貧困家庭や1人でご飯を食べる子ども向けとして注目されたが、地域交流の場所にもなっている。(末崎毅)

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