福井県教委は2月1日、2016〜18年に自分が勤務する県立学校(福井市)の女子生徒2人に対し、校内や自家用車内でキスや体を触るなどわいせつな行為を繰り返したとして、30代の男性教諭を同日付で懲戒免職としたと発表した。

 県教委によると、昨年末に第三者から通報があり発覚。今年1月に学校側が教諭や生徒に聞き取りなどの調査を行ったところ、教諭は事実関係を認めた。問題発覚後は自宅謹慎しており、「軽はずみな行動をとってしまった。教員としてあるまじき行為だった」などと話しているという。

 教諭は既婚。2人の女子生徒から勉強などの相談を受けたことで、1人に対して恋愛感情を持ち、もう1人については「悪ふざけ的にやった」と説明しているという。16年以前は同様の行為をしていないとしている。県教委は、女子生徒の保護者に1月下旬に状況を説明し謝罪、県警に今後の対応を相談した。

 また、敦賀市の公立中に勤務する40代の男性教諭が、18歳未満の少女にみだらな行為を行っていた問題で、男性教諭を1日付で懲戒免職とした。市教委が昨年末に問題を公表していた。

 処分を受けた男性教諭2人が勤めていた県立学校、公立中の校長を戒告、教頭を文書訓告とした。

 県庁で1日、会見した県教委の松田健志教育振興監は「教壇に立つ者が考えられない行為をし、生徒・保護者をはじめ県民に対する信頼と期待を著しく損なうことになった。深くおわびする」と陳謝。県内全ての公立小中高校の校長と教頭を対象に2日、緊急の管理職会議を行い、綱紀粛正と服務規律を徹底する。

 県は職員の懲戒処分の公表基準を策定し17年度から、重大な法令違反と判断した場合は職員の氏名、事案の概要を公表することにしている。今回のケースで県教委は、学校や被害者が特定される懸念や、被害者サイドから詳細な公表を控えてほしいとの要望があったとし「詳しい内容の発表を差し控えたい」とした。

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