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前副市長ら逮捕 予定価格漏らした疑い 市役所捜索 静岡 磐田
2019年2月2日 14時05分

静岡県磐田市が発注した図書館の改修工事の入札で、予定価格を事前に業者に漏らしたとして警察は1日夜、前の副市長ら3人を競売入札妨害の疑いで逮捕しました。警察は2日、市役所を捜索するとともにほかの入札でも予定価格が漏えいされた可能性もあるとみて調べています。

磐田市の前の副市長、鈴木裕容疑者(63)はおととし12月に市が発注した図書館の改修工事の入札で、静岡市の菱和設備の浜松支店長西田昌也容疑者(54)に予定価格を事前に漏らしたとして、競売入札妨害の疑いで1日夜、逮捕されました。

また警察は、鈴木容疑者に予定価格を伝えていたとして磐田市の都市整備課長、村松俊文容疑者(57)も同じ容疑で逮捕しました。

捜査関係者によりますと3人は大筋で容疑を認めているということです。

警察は2日、磐田市役所や菱和設備などを捜索しました。

磐田市によりますと問題の入札には8社が参加しましたが菱和設備が予定価格の97.3%に当たる8700万円で落札したということです。

また、この会社は、同じ年に市が発注した別の設備工事の入札でも落札率98%と、予定価格に極めて近い金額で落札していたケースがありました。

警察は、ほかの工事の入札でも予定価格が漏えいされた可能性もあるとみて詳しいいきさつを調べています。