https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190202/k10011801211000.html?utm_int=news-new_contents_list-items_026

島根県の漁船連行 “違法操業の疑いで調べ” ロシア警備当局
2019年2月2日 19時09分

日本海でロシアの警備艇に連行された島根県のかにかご漁船について、ロシアの警備当局はロシアの排他的経済水域内で違法にカニを取っていた疑いで調べを進めています。警備当局は「違反が確認されれば船長を逮捕することになる」としていて解放の見通しは立っていません。

この漁船は島根県かにかご漁業組合に所属する「第68西野丸」で、水産庁によりますと先月26日、カニ漁のため鳥取県境港市の境港を出港し、4日後の30日にロシアの警備艇に連行されました。

NHKが2日午後、連行先のロシア極東のナホトカ港を確認したところ、「第68西野丸」が沖合に停泊していて、その隣にはロシアの国境警備局の船が横付けされていました。

この漁船についてロシアの警備当局の関係者は取材に対し、ロシアの排他的経済水域内で違法にカニを取っていた疑いで取り調べているとしたうえで、「違反が確認されれば船長を逮捕することになる」と述べました。

漁船には合わせて10人が乗り組んでいて、ロシアのウラジオストクにある日本総領事館によりますと、乗組員の健康状態に問題はないということです。

ロシア側の取り調べの結果次第では船長が逮捕される可能性もあり、解放の見通しは立っていません。