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INF全廃条約破棄 中国が遺憾の意 新たな枠組みに否定的立場
2019年2月2日 19時07分INF全廃条約

アメリカのトランプ政権がロシアとの核軍縮条約INF=中距離核ミサイルの全廃条約の破棄を決めたことについて、中国外務省の耿爽報道官は「遺憾の意を表明する」とするコメントを発表しました。

この中で耿報道官は「中国はアメリカによる条約を破棄する行為に反対し、アメリカとロシアが建設的な対話を通じて適切に立場の隔たりを解決するよう促す」として、条約の存続と履行に向け米ロ双方の歩み寄りを求めました。

またコメントではアメリカが主張するロシアの違反には触れず、「アメリカの一方的な条約の破棄はマイナスの結果を引き起こす可能性があり中国は事態の発展を注視していく」として破棄を決めたアメリカの対応を批判しています。

また耿報道官は、トランプ大統領が言及した中国など米ロ以外の核保有国も含む新たな核軍縮の枠組みについては「政治、軍事、法律など複雑な問題に関わり、多くの国々が懸念を持っている。中国はINF=中距離核ミサイルの全廃条約の多国間化には反対する」として否定的な立場を明らかにしました。