池袋駅隣接の新ビルで帰宅困難者受け入れ 西武鉄道
2019.2.3 22:36 産經新聞
https://www.sankei.com/affairs/news/190203/afr1902030012-n1.html


 首都直下地震などの大災害に備え、東京都豊島区は帰宅困難者対策に関する連携協定を西武鉄道と結んだ。
池袋駅周辺で帰宅困難者が発生した場合、4月に開業する同社保有の駅隣接オフィスビル「ダイヤゲート池袋」を、受け入れ場所として活用する。

 建設中のダイヤゲート池袋は地下2階、地上20階建てで、延べ床面積は約5万平方メートル。中間免震構造を採用して防災性を向上させ、地域のために防災備蓄庫も設置している。また、帰宅困難者用にマンホールトイレ5基を屋外に設けた。

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 協定では、大規模地震などで公共交通機関の運行が停止した際、同社がダイヤゲート池袋を開放して約1千人の帰宅困難者を受け入れる。
1月下旬に区役所で行われた締結式で、西武鉄道の若林久社長は「72時間対応の非常用発電機も備えており、池袋エリアの新たな安心・安全の場所を提供できる」と強調。高野之夫区長は「帰宅困難者対策は豊島区で最大の課題だ。協力は大変心強い」と謝意を示した。

 区によると、首都直下地震が起きた場合、池袋駅周辺では約5万3千人の帰宅困難者が発生すると推計されている。