https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190204/k10011802751000.html

岐阜市の住宅街のおよそ250世帯が、およそ70年間全く同じ住所になっていた問題で、
4日から住所が建物ごとの新しいものに変更され案内板の除幕式が行われました。

岐阜市の鷺山地区では、戦後の混乱が続く昭和25年ごろ、市が復興住宅を建てる際に
建設や入居を急いだことから、およそ250世帯が「鷺山1769番地2」という全く同じ住所となり、
火事の通報の際に正確な場所を伝えにくかったり、郵便物が別の家に届けられたりする
問題が続いていました。

これを解消するため、岐阜市は、土地の登記を変更せずに建物ごとに番号をつける方法で
新たな住所を割りふることとし、地区に新たな住所を周知するための案内板を設置して
4日除幕式を行いました。

この中で、柴橋正直市長は、「合意の形成に向けては、なみなみならぬ努力があったと思うが、
平成の時代が終わる前に積年の課題が解決するのは大変喜ばしい」と述べました。

新たな住所は、「鷺山南何番何号」というもので周辺の130世帯と合わせて新たな地区として再編されました。

市は、今月10日、地区の公民館に、運転免許証などの住所変更の手続きができる場を設け、
住民の負担を軽減することにしています。


https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190204/K10011802751_1902041228_1902041230_01_02.jpg