2019年2月4日
https://yomidr.yomiuri.co.jp/article/20190204-OYTET50021/?catname=news-kaisetsu_news

 乳幼児が家庭用品などを誤ってのみ込んでしまう事故の原因は、たばこが2割以上を占めて最も多いことが、厚生労働省が実施した2017年度の調査で分かった。たばこが誤飲の原因で最多となるのは14年度から4年連続。

 全国8病院の小児科を誤飲事故で受診した640件を集計した。原因と推定されたものは多い順に、たばこ147件(23%)、医薬品など92件(14%)、食品類72件(11%)、プラスチック製品63件(10%)などとなった。

 たばこを誤飲した年齢をみると、生後6〜11か月が87件、1歳〜1歳5か月が46件と、1歳前後に集中していた。「はいはい」や、つかまり立ちを始める頃に多くなるとみられる。たばこの状態は、未使用91件、吸い殻41件などだった。

 厚労省は、乳幼児の手の届く場所にたばこや灰皿を放置しないことや、飲み物と間違いやすい空き缶やペットボトルを灰皿代わりに使わないことなど、誤飲防止に向けて注意を呼びかけている。