「アジアのスマホ中毒は異常」とかねてから報じられていますが、2018年に世界で最もオンライン時間が長かった国はフィリピンであることが最新の調査で示されました。
フィリピンの1日における平均オンライン時間は10時間2分だそうです。

The global state of digital in 2019
https://hootsuite.com/resources/digital-in-2019

Philippines tops world internet usage index with an average 10 hours a day | Technology | The Guardian
https://www.theguardian.com/technology/2019/feb/01/world-internet-usage-index-philippines-10-hours-a-day

How much time does YOUR country spend online? | Daily Mail Online
https://www.dailymail.co.uk/sciencetech/article-6658237/How-time-does-country-spend-online.html

ソーシャルメディア管理システムのHootSuiteと、ソーシャルメディア専門の広告会社We Are Socialが行った調査は世界150カ国以上の人々に焦点を当てたもの。
オンライン時間の長さのランキング上位国には「9時間11分」のタイ、「8時間36分」のインドネシアなどもランクインしており、日本は3時間45分でオンライン時間は少ない方となっていました。
インターネット使用時間が多いのは東南アジアやラテンアメリカなどの開発途上国だったとのこと。

コンピューターでのインターネット使用のランキングはこんな感じ。
1位がフィリピン(5時間4分)で、南アフリカ(4時間55分)、コロンビア(4時間49分)、ブラジル(4時間43分)、台湾(4時間17分)と続いています。
棒グラフが青くなっているのは世界平均(3時間28分)。日本は世界平均よりかなり低く2時間20分。

一方モバイルでのインターネットはタイが1位(5時間13分)でフィリピンが2位(4時間58分)で、ブラジル(4時間45分)、インドネシア(4時間35分)、ナイジェリア(4時間32分)と続き、世界平均は3時間14分、日本は1時間25分。
タイはコンピューターでの使用が世界17位だったので、圧倒的にモバイルでの使用が多いようです。

レポートは、全世界人口の57%が今やインターネットに接続していること、1日平均6.5時間をオンラインに費やしていることなどが記されています。
調査を率いたSimon Kemp氏は「2019年には世界のデジタルコミュニティは合計で12億年以上に相当する時間をインターネットに費やすだろう」と予測しています。

また、インターネットの多くはモバイルデバイスからのアクセスであることも示されています。
新規ユーザーの増加率も加速しており、2018年には3億6000万人以上の人々が初めてインターネットを使用し、1日平均は100万人です。

一方でモバイル端末は増加傾向であることが示されました。
2018年、インターネットの使用において特に飛躍があった国はインド。
インドでは誘拐犯のフェイクニュースを信じた人々によるリンチ殺人が発生するなど、ソーシャルメディア上の偽の情報をもとにした事件が複数発生して問題となっています。

https://gigazine.net/news/20190204-philippines-internet-usage/