NHK NEWS WEB 2019年2月6日 12時25分
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20190206/k10011805601000.html

全国で交番などが襲撃される事件が相次いだことを受けて、栃木県警察本部は、
警察官が襲撃から身を守る強化プラスチック製の小型の盾を、県内すべての交番と駐在所に新たに配備しました。

配備されたのは、刃物などに強い強化プラスチック製の縦38センチ、横27センチの小型の盾です。

6日は、小山市の交番でこの盾を使って襲撃から身を守る訓練が行われました。

配備された盾は小型で、カウンターの上に置くことができます。

訓練は交番勤務の警察官が訪れた人の対応に当たっている最中に、突然、刃物で襲いかかられるという想定で
行われ、
警察官が盾で身を守りながら相手を取り押さえました。

新しい盾は、従来のジュラルミン製の盾に比べ軽く、機動的な対応が可能になったということです。

全国では去年6月に富山市で、去年9月には仙台市で、いずれも交番が襲われて警察官などが殺害されたほか、
先月も富山市と都内で駐在所や交番が襲撃される事件が相次いでいます。

栃木県警はこれを受けて、先月までに県内にある75の交番と188の駐在所のすべてで、
今回の盾を配備するとともに、盾を使った訓練を実施したということです。

栃木県警察本部地域課の吉田学次長は
「交番や駐在所は地域に根ざした安心安全の要だ。地域警察官には、
住民とのコミュニケーションを大切にしながら、緊張感を持って対応に当たってほしい」と話していました。