昨年9月に丸井水戸店が撤退したJR水戸駅北口の再開発ビル「MYM(マイム)」を巡り、丸井から所有権の共有持ち分を引き継いだ
不動産コンサル「やまき」(東京)が、不動産業の「マリモ」(広島市)に権利を譲渡していたことが5日、分かった。
複合オフィスとして今秋にもリニューアル予定だった同ビルの基本方針は変わらないものの、「内容の一部見直しを検討している」(マリモ)という。

マリモは1月25日付で、やまきが同ビルに複合オフィスを開業するため設立した合同会社を買収した。
これにより、同ビルの7割に当たる共有持ち分を取得。今後、同ビルの再生計画はマリモが進めていくこととなった。

マイムは地上10階、地下3階建て。昨年9月に核テナントの丸井水戸店撤退後、やまきがビルの共有持ち分を取得し、
商業や飲食、事務所などが中心の複合型オフィスビル「M’SI(エムズ・インターナショナル)」としてリニューアルする計画だった。

今回の買収により、同ビルのリニューアル計画は一部変更される見通し。
企業の事業所や店舗などが入居する「複合型オフィスビル」の基本コンセプトは変えないものの、
当初計画にあった商業機能、メンバー専用サロンなどの内容や各フロア構成を見直していく。

外壁は、西側と北側を全面窓に改装する予定で、今月中にも工事に着手する。施設の名称についても、改めて検討する方針だ。

マリモの担当者は「オフィスを中心に、店舗機能も備えたビルとしてリニューアルするが、詳細はこれから詰めていく」と説明。
共有持ち分の取得については「立地のポテンシャルは高い。駅前のランドマークとして、これまでのノウハウを生かしながら地方の活性化につなげていければ」と話した。

マリモは「ポレスター」ブランドでマンション分譲など不動産事業を中心に展開する。
茨城県内でも水戸や日立、守谷市などで9カ所の設計、分譲を手掛けている。

同社の共有持ち分取得について、関係者は「茨城県内で複数のマンションを管理するなど実績のある企業で、今後の事業展開も安定化する。
地域の実情を踏まえた運営に期待したい」などと話した。(前島智仁)

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2/6(水) 7:00配信

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