国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)特使を務める米女優、アンジェリーナ・ジョリーさんが5日、ミャンマーから隣国バングラデシュに逃れてきたイスラム教徒少数民族ロヒンギャの難民キャンプを訪問した。

ジョリーさんは難民らの前で演説を行い、「きょうここに来ることができて誇らしい」と感謝。「皆さんには、国籍を認められない状態にならないためのあらゆる権利がある。皆さんに対する扱いは、わたしたち全員にとって恥ずべきことだ」と述べ、数十年にわたり解決されていない差別の結果この危機がもたらされたと非難した。

さらに「ミャンマー当局には、この暴力や強制退去の悪循環を終わらせため必要な真のコミットメントを見せてもらいたい。そして(ロヒンギャが多く住む)ラカイン州のすべてのコミュニティーの状態を改善して欲しい」と訴えた。

国連は難民支援のため、新たに9億2000万ドル(約1012億円)の支援呼び掛けを準備しているという。

https://jp.reuters.com/article/bangladesh-rohingya-angelina-jolie-idJPKCN1PV06B