明治35年(1902年)1月25日、北海道の上川測候所(現在の旭川地方気象台)で氷点下41.0度の
日本最低気温が記録されました。これは富士山頂の記録(氷点下38.0度、昭和56年2月27日)よりも低い
温度です。

日本の山岳史上最悪の遭難事件が起こったのも、明治35年のこの日のことです。
青森県の八甲田山(はっこうださん)で冬期行軍訓練を行っていた210名の青森歩兵第5連隊が猛吹雪と厳
しい寒さの中で次々と凍死し、生き残ったのはわずか11名でした。