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小4女児死亡 厚労省と文科省が野田市から聞き取り
2019年2月8日 18時05分児童虐待

千葉県野田市で小学4年生の女の子が死亡し両親が傷害の疑いで逮捕された事件で、厚生労働省と文部科学省は、8日、野田市から関係機関の連携などについて、聞き取りを行いました。大口厚生労働副大臣は、弁護士の活用や、児童相談所への警察官のOBの配置などを検討していく考えを示しました。

今回の事件で、厚生労働省と文部科学省は、8日、副大臣を野田市に派遣し、鈴木有市長や佐藤裕教育長らから聞き取りを行いました。

聞き取りはおよそ3時間にわたって行われ、野田市側は、児童相談所と学校、それに教育委員会の連携などについて、時系列で報告しました。

このあと、大口厚生労働副大臣は「子どものリスクを見逃さず、積極的に調べることが大事で、弁護士とともに対応する態勢や児童相談所への警察のOBの配置など、連携強化を考えていかなければいけない」と述べました。

また、浮島文部科学副大臣は「野田市には、児童を第一に考えて子どもたちの心のケアなどに取り組むよう求めた。児童相談所、学校、それに教育委員会がしっかり連携していくことに尽きる」と述べました。

市の権限強化を国に要望

野田市によりますと、8日の会議で、市は国に対し、現在、児童相談所に認められている家庭への立ち入り調査を、市もできるように権限の強化を要望したということです。

このほか、虐待に関係する問題を扱う市の部署が、弁護士と契約を結ぶための予算措置や、虐待を担当する職員が不足していることを踏まえた支援を求めたということです。

野田市長「しっかり連携を」

会議のあと、野田市の鈴木有市長は報道陣に対し「一番いけなかったことは、関係する機関の連携が図られていなかったことだ。それについて、両副大臣からご指摘と、国としても後押しをするという力強いお話をいただいた。国と県、市、学校関係でしっかり連携をとり、対策を施したい」と述べました。
(リンク先に続きあり)

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