『宰相桂太郎』(光人社NS文庫渡部)

■1848-1913。長州藩百石取家に生まれた。日露戦争時の首相。首相在籍2886日最も長い。

■鳥羽伏見の戦いではライフル銃隊中隊長。
 幕府軍の銃は射程100m、長州藩は500mで勝負にならず。

■戊辰戦争は全体で9000人ほど人命損失があったがその7割以上が東北での戦い。
 桂はこれに参加。

■維新後は軍政面で活躍。徴兵制明治6年からだが当時は金を払えば免除できる
 など不備が多かったが、これを改革。

■日清戦争以前の朝鮮の戦力は2000人程度。清から制限されていた。

■当時の陸戦は200名ほどの中隊が分散して攻撃。しかし清軍はこれができず
 集中砲火を浴びて連戦連敗。日本軍は21万人を派遣し戦死はわずか1400名。
 病死は6400人と病死の方が多い。

■大陸地元民を使役させるときには1日5銭。かなりの優遇。
 賠償金は約5億円でこれで6.6艦隊を作り後の日露海戦で勝利。