2019年02月13日 水曜日

 奥州市水沢の黒石寺で1000年以上続くとされる「蘇民祭」が、11日夜から12日早朝にかけてあった。小雪がちらつく中、下帯姿の男衆135人が護符の入った蘇民袋を求めて激しくぶつかり合って無病息災を願った。

 近くの川で身を清めた男衆は、本堂前に積み上げた松の木を燃やして火の粉を浴びた。午前5時ごろ、本堂で蘇民袋の争奪戦を始めた。奪い合いは境内を飛び出して近くの雪原になだれ込み、1時間以上続いた。

 最後まで袋から手を放さなかった花巻市の地方公務員小原広任(ひろただ)さん(33)は「次男が生まれ、今年はより強い気持ちで臨んだ。将来は一緒に参加したい」と話した。

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