【弟子屈】阿寒摩周国立公園の摩周湖(釧路管内弟子屈町)が道内上空に入った観測史上最強の寒気による冷え込みで凍り始めた。週内にも湖面全体を覆いそうで、全面結氷すれば昨年に続き2年連続となる。

最大水深211メートルの摩周湖は「凍らない湖」として知られる。湖を見下ろす第1展望台でレストハウスを運営する弟子屈町振興公社によると、町内川湯で最低気温が氷点下30.9度を記録した9日には湖面の凍結は確認できなかったが、10日には3分の1で薄氷が見られ、11日朝には約7割が氷に覆われた。12日朝には低い雲が北側から滝のように湖面に流れ込み、氷と“競演”する様子も。振興公社営業課長の佐藤賢一さん(55)は「強い風が吹かず、このまま気温が低ければ、数日のうちに全面結氷するのではないか」と予想している。(加藤哲朗、写真も)

02/13 11:53 更新
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