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安全保障に直結する泡盛の輸出力強化 宮腰沖北相が意欲
2019.2.15 01:00プレミアム
https://www.sankei.com/premium/news/190215/prm1902150008-n1.html

 政府が沖縄県の特産品「琉球泡盛」の輸出に力を入れている。減少傾向にある出荷量に歯止めをかけるため、平成31年度予算案で海外の販路拡大事業について、前年度比約3倍の予算を計上するなど支援に本腰を入れた。背景には、宮腰光寛沖縄北方担当相(68)の離島振興や、国境に近い離島への定住を促して安全保障を強化したいとの思いもある。

出荷量は13年連続減

 沖縄県酒造組合によると、琉球泡盛の出荷量は 16年の2万7688キロリットルをピークに13年連続で減少傾向が続き、29年は1万7709キロリットルまで落ち込んだ。13年に沖縄を舞台にしたNHKの連続テレビ小説「ちゅらさん」の放送後、琉球泡盛も沖縄ブームの追い風に乗り、出荷量を伸ばしたが、最近は女性や若者の飲酒離れの余波も受け、消費が伸び悩んでいる。

 昨年沖北相に就任した宮腰氏は、玉城デニー沖縄県知事が「泡盛通」と評するほどの琉球泡盛の愛好家だ。内閣府にある宮腰氏の執務室には、琉球泡盛の甕(かめ)や瓶などが飾られている。

 宮腰氏は、29年8月から首相補佐官として農林水産物の輸出強化などを担当した。30年4月には「琉球泡盛海外輸出プロジェクト」を立ち上げ、シンガポールで開かれたイベントでは琉球泡盛を使ったカクテルを紹介するなど、沖北相となる前から魅力発信に携わってきた。

 宮腰氏の意向も受け、政府は1月「琉球泡盛テロワールプロジェクト」を立ち上げた。テロワールとは「土地の特徴」という意味で、沖縄県産米での泡盛製造を通じ、輸出量を増加させる狙いがある。プロジェクトでは、琉球泡盛の9割超がタイ産のタイ米を原料とする現状を改めてブランド価値を高めるとともに、原料米を県内で育てることで農家の収入増も見込む。

※以下省略