https://www.asahi.com/sp/and_w/articles/SDI2019021202291.html?iref=sp_list_andw_n01
義理チョコ代表として不動のエースといえば、そう、ブラックサンダーだ。

河合社長が常々大切にしているのは「ユーラクらしさ」という創業者の経営思想
既成のワクにとらわれずに、自由でユニークな発想と発言が誰でもできること。中堅企業の小回り、意思決定の速さを生かして大手メーカーと共存すること。
バレンタインシーズンの義理チョコ市場での存在感も、まさにユーラクらしさが前面に出ている。2013年に「一目で義理とわかるチョコ」というキャッチコピーで展開して以来、毎年話題を呼び、消費者を楽しませる。今年は「ぶっち義理!!」というコピーで広告キャンペーンを展開、東京駅一番街の東京おかしランドでブラックサンダー義理チョコショップを出店した。
またユーラクらしさを生み出しているのは、会議室での雑談だ。
「誰かが決めるのではなく、みんなで話し合いながら決めていきます。雑談しながら、アイデアを丸くしていくのではなく、みんなで尖(とが)らせていく感じ。そうすると結果としておもしろいものに仕上がることが多い」と河合社長。
普通は会議を経るほどに、アイデアは丸く、無難になっていくものだ。ましてやそこに社長がいれば、なおのこと忖度(そんたく)が働くのでは?
「そうならないように、誰よりもアホなことを言っている自信があります。誰よりも尖ったことを言える立場ですし。例えばこれは僕の案なんです」
自慢げに手に取ったのは、昨年11月に京都エリアでお土産商品として発売した抹茶味の「京都ブラックサンダー」のパッケージ。
「この『雷神どすぅ』っていうのは、僕が入れたんです。普通はここに、黒い雷神とか、白い雷神、って入っていて。でも『緑の雷神』じゃつまらないので」

このトップがいるからこそ、定番商品ながらインパクトある企画が生み出され続けているのだろう。