長期収容が問題視されるなか、「実質的な有料化」という批判も上がっている。
2019/02/15 12:19 Kota Hatachi
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東京入国管理局が、収容している外国人に出している給食で、味噌汁と、小分けのパックに入った醤油の提供を中止していたことが、BuzzFeed Newsの取材でわかった。同時に、牛肉と豚肉の提供も止めたという。

入管はその理由を「一部の収容者に対する宗教的な配慮」としている。

味噌汁とパック醤油は、希望者がお金を出して購入する方式に変わった。一方、味噌と醤油そのものは、今後も調味料として給食の調理に使うという。収容者やその支援者からは「味噌汁と醤油が実質的に有料化された」という反発の声が上がっている。

東京入管の説明や複数の関係者の話を総合すると、いままで給食に付いていた味噌汁と、パック醤油の提供を止めたのは、2019年2月から。あわせて、牛肉と豚肉を使った献立も出さなくなった。

東京入管は、その理由をBuzzFeed Newsの取材に「こうした食べ物に宗教上の問題がある収容者への配慮」とした。

■「宗教的な配慮」

実際、イスラム教では豚を食べることが禁じられている。ヒンドゥー教徒の多くも牛を「神の使い」とし、食べることを避ける。

味噌汁と醤油については、アルコールが含まれたものがあることが理由だという。イスラム教徒はアルコールを避ける。

入管が収容者に出す食事は今後、鶏肉と魚が中心になるほか、味噌汁とパックの醤油に関しては、希望する収容者が、入管が提携する庁舎内のコンビニで購入する方式にしていくという。

入管は収容者それぞれの宗教や生活習慣に個別に配慮して献立を変えるのではなく、牛と豚と味噌汁と醤油を、それが差し支える人も差し支えない人にも一律に出さない、というかたちをとったことになる。

では、それが本当に、宗教的な配慮として十分なのか。

■ 味噌汁は出さない、でも調理には…?
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