2019/02/16 16:00 菅野 久美子 : フリーライター https://toyokeizai.net/articles/-/265672 1/4 【画像略】

単純計算すると3組に1組の夫婦が離婚している日本。【略】連載の第9回。

〓夫とは、2ちゃんねるのオフ会で知り合った
「離婚の原因は、夫のネットゲームです。夫はFF11 (ファイナルファンタジーイレブン)のネトゲ廃人だったんです。
FFで知り合って結婚したカップルを何組も知っていますが、離婚したのは私くらいかなぁ」
そう言って鈴木由美さん(仮名・35歳)はガクリと肩を落とした。
由美さんは、9歳年上の信田良一さん(仮名・当時28歳)と19歳で結婚し、28歳で離婚した。
由美さんが19歳だった当時は、ネット黎明期で、まだネット人口は少なかった。

ネットをさまよううちに、由美さんは、すぐに巨大掲示板の2ちゃんねるに夢中になった。
当時は、オフ板にスレッドが乱立し、オフ会が頻繁に開催されていた。
2ちゃんねるでは、女性の書き込みはまだ珍しかったこともあり、
今でいう、「オタサー(オタクサークル)の姫状態」を味わえた。由美さんは、楽しくなり、
毎晩のように、2ちゃんねるのオフ会に参加した。

「当時は、特にオフ関係の板をよくウォッチしてました。その中でも、突発オフのスレは活気があって、
『今から来られますか?』『とりあえず暇なやつ、今から集まろうぜ!』というノリでバンバン人が集まるんです。
ルックスはオタク的な人が多いんですが、若者から中年まで、いろいろな人に会える。

『女です』と書き込むと、人がぶわっと群がるんですよ。元旦那さんは、コテハン(固定ハンドルネーム)をやっていたので、
オフ会で会った後にスレで見つけてチャットをして、仲良くなっていったんです」

当時1人暮らしだった由美さんが、印刷会社の正社員だった良一さんのアパートに転がり込む形で同棲生活が始まった。

良一さんが以前からFF11にハマっていることを、本人の口から聞かされていた。
しかし、異常なほどにのめり込んでいたことを由美さんが知るのは、同棲し始めてからだった。

▼興味本位で一緒にゲームをやっていたが… ttps://toyokeizai.net/articles/-/265672?page=2
【中略】
〓夫はネトゲ廃人だった
【中略】
「当時は課金要素がまったくなかったので、ゲームをしまくっていないと、レアアイテムも取れないし、『つねにゲームの中にいる必要があるんだ』と力説されましたね。元夫にとって居住空間は、完全にゲームの中なんですよ」

▼同棲中に妊娠が発覚し結婚 ttps://toyokeizai.net/articles/-/265672?page=3
【略】良一さんはますますゲームにのめり込んでいく。女性になりすますことで、レアアイテムを次々に貢がれると、パソコン画面に目を輝かせた。そんな良一さんに、由美さんは次第に絶望を深めていった。

〓子どもが産まれてもゲームへの熱は変わらず
【中略】
「子どもが産まれても、驚くほどに興味を示してくれなかったんです。元夫は、子どもを珍しい動物みたいに扱ってました。子どもをつついたりして遊ぶという程度のことしかできないんですよ。」
【中略】
「元夫の言い分としては、『月に4000円くらいで、いくらでも時間が潰せるんだからいいじゃないか』『これ以上ないエンターテインメントなんだから、それを取り上げられたら、ほかでどれだけお金使うかわからないぞ』と。それもそうかなと、無理やり自分を納得させていました」
【中略】
「『俺もどうしても討伐に行きたい』って言うんです。『行かないと友達がいなくなってしまう』と涙目で訴えてくるんですよ。【中略】

▼休日は1人で子どもを公園に連れて行った ttps://toyokeizai.net/articles/-/265672?page=4
【中略】
〓リアルより多いチャットの会話
【中略】
「「1日8時間ゲームって、労働だよね?」と良一さんに聞いたら、【中略】
由美さんは、子どもを膝の上にのせながらSNSで夫の不満をつづるようになる。そして、趣味の編み物に没頭するようになっていった。気がついたら、部屋中が毛糸であふれていた。
【中略】
由美さんは【略】映像制作会社の広報職に正社員として採用される。
しかし、そこはブラック企業で、上司の激しいパワハラに遭ってしまう。打ちのめされる由美さんに対して、【後略】

★1が立った時間 2019/02/17(日) 07:17:38.31
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