>>186
分かっていないのは君の方だ
一昔前の旧式ならいざしらず、そんな条件で騙せるほどロシア最新の防空システムは甘くはない
現に同時期シリアのロシア軍基地を数回襲った、所属不明のドローン群をパーンツィリはほぼ完璧に防御している

君は徘徊型自爆兵器を非常に新しいものだと思い込んでいるようだが、それは違うと言っておく
世界で最初に実用化されたものはイスラエル製の「ハーピー」で、初飛行は1994年、実に25年も昔の話だ
そしてその当初からSEAD=敵防空網攻撃という、軍事的に難易度の高い任務を想定し設計されていた
そこから「ハロップ」や「ハーピーNG」といった改良型や、「グリーンドラゴン」や「HERO」などといった新規設計の新型が
次々に開発されて現在に至る
つまりプロや高い関心を持つ者にとっては、決して想定外の新兵器ではないということ

では同じ防空システムを相手に、何が攻撃の成否を分けたのか?
それはドローン自体のスペックの差以外に、運用と戦術の差にあった考える
単純に言えば、ロシア軍基地を襲ったのはドローン編隊だけだったが、ダマスカス国際空港への攻撃は
通常の航空攻撃と自爆ドローンによる複合同時攻撃だった
人間であろうと戦術コンピュータであろうと、遠巻きに徘徊している低速ドローンよりも、超音速で真っ直ぐ突っ込んでくる
ミサイルの方を、より高い脅威と判定し優先処理せざるをえない
自爆ドローンは、そういった迎撃側のジレンマによって生じる僅かな隙を待って狙い撃つ
これは有人機で行うにはリスクが高すぎるし、従来のミサイルの性能では狙うタイミングがシビアすぎて期待できないのだ