座礁し死んだクジラを海中投棄へ

http://www3.nhk.or.jp/lnews/kagoshima/20190220/5050005717.html
※NHKローカルニュースは元記事が消えるのが早いので御注意を

南さつま市の海岸でマッコウクジラ1頭が座礁しているのが見つかりました。
当初このクジラは生きていましたがその後死んだため、鹿児島県は
20日からクジラを海中投棄するための作業に入りました。

クジラは、体長およそ15メートルのマッコウクジラとみられています。
今月15日に小湊漁港からおよそ600メートル沖の浅瀬に乗り上げた状態で見つかりました。

このときは生きていましたが、その後近くの砂浜で死んで打ち上げられていました。
県が処理のあり方を検討した結果、およそ20キロ離れた沖合で重りを付けて海中に沈めることになり、
20日はクジラを移動させるためにクレーン船を使って準備が行われました。

沿岸では風が強く波も高い状態で作業には時間がかかりましたが、
21日は予定通りクレーン船でクジラを沖合に移動して、海中に沈める作業を行うということです。

クジラをそのまま海に流した場合、海面近くを漂流し航行する船と衝突するおそれがあります。
このため、クジラを海に投棄する際には海中に沈められています。

薩摩半島の西岸ではクジラが座礁したり打ち上げられたりするケースがたびたび起きていて、
平成14年1月には体長10メートル前後のマッコウクジラ14頭が流れ着いてこのうちの13頭が死にました。
クジラが漂着して腐敗が進むと周辺環境に影響するほか、大きな体が破裂して
人が近くにいる場合は危険だということで、処理が大きな課題となります。

02/20 16:11