https://jp.reuters.com/article/ecb-policy-minutes-idJPKCN1QA20Q

ビジネス
2019年2月21日 / 16:06 / 3時間前更新
ECB、欧州経済を悲観 新たなTLTROに向け準備=議事要旨
Reuters Staff
[フランクフルト 21日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)が21日に公表した1月の議事要旨では、理事会メンバーがユーロ圏経済を悲観的に捉えていることが示されたほか、新たな貸出条件付き長期資金供給オペ(TLTRO)に関する分析を迅速に進めるようスタッフに求めていたことが明らかとなった。

3四半期連続で予想外の低成長となったことを受け、理事会メンバーは世界的な不透明感がユーロ圏の回復を妨げているとの懸念を強めている。

ECBは2兆6000億ユーロの債券購入プログラムを終了したばかりだが、経済が鈍化する中でも信用供与の流れを維持するため、より長期間にわたって銀行に低金利の資金供給を行う地ならしを進めている。

来年には前回のTLTROが償還を迎え始め、イタリアなど南欧諸国が資金調達を巡る問題に直面する可能性もあるが、新たなTLTROにより回避できるとみられている。

理事会メンバーは1月の理事会で、新たなTLTROに関する早急な決断を行うことはなかったが、ECBスタッフに対し、新たなTLTROへの作業を開始するよう要請。「この点に関する決定を早急に行うべきではないが、将来的な流動性供給に向けた政策の選択肢を用意するために必要な技術的分析を迅速に進める必要がある」と述べた
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