世界的な快挙、支えたのは日本のものづくりの力。
22日午前7時半ごろ、地球からおよそ3億km離れた小惑星「リュウグウ」への着陸に成功した探査機「はやぶさ2」。
JAXAミッションマネジャー・吉川真さんは、「“はや2クン”(はやぶさ2)よくやってくれた。複雑かつ正確なミッションを完璧にこなしてくれてありがとうと」と話した。
JAXA(宇宙航空研究開発機構)が公開した着陸直後の画像には、着陸後に再び上昇したはやぶさ2の期待の影や噴射の痕跡とみられるあとが映っていた。
偉業達成の喜びに沸く、JAXAの管制室。
地球からリュウグウまでの距離は、およそ3億4,000万km。
月までの距離38万kmのおよそ900倍にあたる。
大きな岩石が多く、平らな場所が少ないリュウグウで挑んだのは、全長6メートルのはやぶさ2を直径およそ6メートルの地点に下ろす、超精密ピンポイント着陸。
これを成功させ、さらに岩石などのサンプルを採取するための金属弾も発射した。
このサンプル回収のミッションを支えているのが、神奈川・横浜市にある町工場の高い技術力。
サンプル回収を行う装置の部品製造を手掛けた。
下平製作所の川口伸児社長は、「われわれが作ったこんなに小さな部品なんですけど、非常に誇りに思います」と話した。
過酷な宇宙空間での使用に耐えうる強さと軽さを兼ね備えた部品の加工には、100分の1mm以下という精度の職人技が要求されるという。
下平製作所の川口伸児社長は、「今後も高品質のものを作って、宇宙産業の一端を担っていければなと思っております」と話した。
着陸を成功させ、岩石などのサンプルを採取したとみられるはやぶさ2。
JAXAは、このサンプルから太陽系の進化や生命誕生の謎を解明しようとしている。
はやぶさ2は、7月までに最大で2回、リュウグウの岩石採取にチャレンジし、2020年の末に地球に戻る予定。

(ソース)フジテレビ
難関ミッション支えた町工場の力 はやぶさ2着陸成功
https://headlines.yahoo.co.jp/videonews/fnn?a=20190223-00412692-fnn-soci
2/23(土) 1:19配信