トンネル内にホーム、鉄道ファン人気の駅無人化
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トンネル内にある筒石駅のホーム(えちごトキめき鉄道提供)

 えちごトキめき鉄道(新潟県上越市)の日本海ひすいライン筒石駅(糸魚川市仙納)が、3月16日のダイヤ改正で駅員のいない無人駅となることが決まった。利用客数の低迷が主な理由。

 筒石駅は、トンネル内にホームがある全国的にも珍しい駅として知られる。トキ鉄が経営を引き継ぐ前のJR時代に、小学館の漫画誌で掲載された鉄道漫画「鉄子の旅」で取り上げられ、鉄道ファンらの人気を集めた。

 トキ鉄によると、筒石駅の1日当たりの平均乗車数は約20人。駅員1人が勤務し、交代要員も必要なため採算が取れなかった。無人化した後も自動券売機は置かず、運賃は乗車時に整理券を取り、降車時に車内の運賃箱に入れるか、到着駅で支払うことになる。

 筒石駅では現在、トンネル内のホームから出発する風景を収めた台紙付きの「来駅記念入場券」(大人、子供各1枚セットで税込み210円)を販売中。ダイヤ改正以降も周辺の能生、糸魚川、直江津の各駅で購入できる。

 筒石駅の無人化により、トキ鉄の日本海ひすいライン、妙高はねうまラインの計21駅のうち、10駅が無人駅となる。