インドの複数のメディアは、国防関係者の話として、インド軍の戦闘機12機が現地時間の26日未明、インドとパキスタンが領有権を争うカシミール地方のパキスタンが実行支配する地域に越境して、空爆を行ったと伝えました。
空爆の標的となったのは、パキスタンのイスラム過激派組織「ジェイシュ・ムハンマド」の拠点だと伝えています。

これについてインド国防省は、まだ正式なコメントは出していません。

インドとパキスタンをめぐっては、カシミール地方のインドが実効支配する地域で、今月14日、インドの治安部隊がパキスタンの過激派組織の自爆攻撃などで隊員ら40人が死亡する事件が起きていて、インドが報復攻撃を辞さない姿勢を示し、両国の間で緊張が高まっていました。

パキスタン軍報道官「被害なかった」
これについてパキスタン軍の報道官は、インド軍の戦闘機がカシミール地方のパキスタン側が実効支配する地域に侵入してきたため、スクランブル=緊急発進を行ったことを明らかにしました。

そのうえで、インド軍の戦闘機が引き返す際に空爆を行ったものの、けが人や被害はなかったとしています。

NHKニュース 2019年2月26日 12時50分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190226/k10011828551000.html