牛乳やチーズ、ヨーグルトといった乳製品を製造する会社「北海道乳業」(北海道函館市)の製品を販売していた食料品製造販売会社「北海道乳業販売」大阪支店(大阪市北区)の元経理担当者が会社の金約2300万円を横領したとして、大阪地検特捜部は27日、業務上横領容疑で、同支店元次長、長部富美(おさべ・ふみ)容疑者(60)=奈良県=を逮捕した。特捜部は認否を明らかにしていない。

 逮捕容疑は、同支店の経理担当者だった平成24年4月〜26年6月、約100回にわたり、支店名義の銀行口座から出金した現金計約2300万円を自身の銀行口座などに入金して横領したとしている。

 関係者によると、売上額が少ないと不審に思った同社の社員が帳簿を調べて事件が発覚した。会社側の聞き取りに対し、長部容疑者は横領を認め、「衣服や化粧品などの購入に使った」などと説明したといい、北海道乳業が同罪で特捜部に告訴していた。

 北海道乳業は産経新聞社の取材に「告訴したことは事実だが、詳細についてはお話できない」とコメントしている。

 北海道乳業は昭和40年、東京支店内に北海道乳業東京販売を新設。同60年に北海道乳業東京販売を北海道乳業販売と社名変更し、各地の支店を移譲したが、28年12月、北海道乳業販売は北海道乳業に組織統合された。

産経新聞 2/27(水) 21:29
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