https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190228-00010004-sp_ctv-soci

花粉が多いこの時季、注意が必要なのは思わぬ人たちでした。それは自分が花粉症だと認識していない、いわゆる”かくれ花粉症”の人。放っておくと重症化してしまう恐れもあるといいます。

 環境省によりますと、2018年の調査では、約3人に1人が花粉症で、現在はさらに増えているといいます。

 花粉症の代表的な症状といえば、くしゃみ、鼻水、目のかゆみですが、中には…。

「顔もかゆくなります」
「ひどいとマスクしてないと、(顔が)真っ赤になってかゆくなります」

 肌荒れや顔のかゆみなども、花粉症の症状のといわれますが、なかなか気づかない人も多いようです。
実は、そこに大きな落とし穴があるといいます。名古屋市中川区にある藤田医科大学ばんたね病院の近藤康人教授に話を伺ました。

「くしゃみとか鼻水とかの症状が軽いため本人は自覚していない。花粉症によっては、他の症状が出てくる時がある。皮膚の症状が出てきて、それで受診をして、それはもしかすると“かくれ花粉症”でしたねということがある」(藤田医科大学ばんたね病院 近藤康人 教授)

 かくれ花粉症とは、くしゃみや鼻水など、花粉症特有の症状が軽く、それ以外の皮膚のかゆみや咳などの症状が強く出て、花粉症だと気づきにくい事を言うのです。こうした状況を放っておくと重症化する恐れもあるといいます。

「鼻汁がのどから気管におりることによって、ぜんそくを発症する因子になったり、いびきの原因になることもある」(藤田医科大学ばんたね病院 近藤康人 教授)


 集中力の低下や、睡眠障害などを発症する可能性もあるといいます。さらに注意が必要なのは。

「特に子どもは、あまり自覚症状を覚えない。子どもが鼻をよく触ったりとか、風邪にしては熱もないし長いなと感じたら、花粉症があるかもしれない」
注意が必要な子どものかくれ花粉症。

 子どもが花粉症かどうか見分けるポイントは、鼻を触りすぎてできる鼻の頭の線や目の下のクマのような黒ずみだといいます。


 少しでも症状がある場合は、一度、病院で花粉症の血液検査をすると良いということです。