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ブラジル GDP+1.1% ストなどで伸び悩み
2019年3月1日 5時13分

南米最大の経済規模を持つブラジルの去年1年間のGDP=国内総生産の伸び率が発表され、去年5月に起きたストライキで一時的に物流が止まったことなどが重荷となり、プラス1.1%の成長にとどまりました。

ブラジルの地理統計院が28日発表した去年1年間のGDPの伸び率は、前の年と比べて1.1%のプラス成長となりました。これは、GDPの60%以上を占める個人消費が1.9%増加したことや、穀物などの中国向けの輸出が大幅に増えたためです。

一方で、多くの専門家が当初予測していた3%程度の成長は下回る結果となりました。ブラジルでは、去年5月に起きたトラックやバスの運転手のストライキで、全土で一時的に物流が止まったほか、去年10月に行われた大統領選挙の影響で、政府の経済政策が停滞したため予想より経済成長が鈍化したとみられます。

ブラジルの中央銀行は、ことしの経済成長率を2.5%程度になると予測していますが、景気回復のペースは予想より緩やかだとして、専門家の間では、早くも予測を引き下げる動きが広がっています。